アラサー女性の心をえぐって癒す、究極のマッチポンプ作品 【31☆アイドリーム】  レビュー

 

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これは、エライものを読んでしまった…。

一言で言えばそんな作品です。 

あらすじ

主人公の出口千影(31)は出版社勤務OL。

中学時代は清楚系美少女でクラスのマドンナだったものの、初恋の人が忘れられなかったり、タイミング逃したりで31年彼氏なし処女の喪女。

会社でも雑な扱いをうけ、自分に自信が全くありません。

初恋の人ハル君と再開できる中学の同窓会を楽しみにしていましたが、喪女であることを元ヤン女子に公開されてハル君に笑われたあげく、その同窓会をきっかけに彼は別の同級生と付き合いだしてしまいます。

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なにもかも嫌になってしまった千影は自殺を図りますが、偶然通りかかった中学のクラスメイト都北君に助けられます。 

絶望した千影に都北君は一日に数時間だけ15歳に若返ることができる薬、アイドリームをくれました。

薬を飲んで若返った千影はもう一度、何にもなかった青春をやり直すことを決意。

偶然が重なって、アイドルデビューしたり、トップアイドルと恋愛したり、15歳と31歳を行き来しながら、目まぐるしい2回目の青春にトライしていきます。 

レビュー

少女漫画は女性の願望を具現化するものではありましたが、ついにここまできたか…。

確かに、『壁ドン』『あごクイ』『床ドン』などなど、女性の願望を炸裂させた漫画は多々ありましたが、喪女アラサーにとって『全盛期の自分に戻って青春をやり直す』、これ以上の願望があるだろうか!?

✔  アラサー女性の心をえぐる31歳 千影

もちろん、今まで数多の少女漫画・女性向け漫画で過去に戻ってやり直したい、みたいな話はあったと思うんですよ。

漫画じゃないけど、『プロポーズ大作戦』的なね。

1月からドラマ化する『東京タラレバ娘』も戻りはしないけど、「あの時こうしてたら、ああしてれば」とやり直し願望を炸裂させています。

でも、千影にはそれらの主人公たちと大きく違うところがあると思うんですよ。

彼女にはやり直したい『あの時』すら、ない。

彼女はなんにもなかった青春をやり直したいんですよ。

一応初恋のハル君はいるわけですが、あの時に戻ってやり直したいと思ってるわけじゃない。

そもそも、『あの時』なんてものがあるのは、ある程度モテてきた人たちの話なんですよね。

あの時、あの子より先にあの人に告白していたら…

あの時、この人でなくあの人と付き合っていたら…

あの時、もうちょっとあの人を信じていたら…

喪女にはそもそもそんなんないんですよ。

『あの人』もいなけりゃ、『あの時』もないんですよ。

あるとしたらせいぜい同じクラスの誰かに一方的に片思いしてたくらいで、それも告白したところでどうにもならないレベルなんですよ。

戻ってやり直したとしても、土台ダメ。

なんにも変わらない。

もう、一から全部やり直したい。

ダメなことがあったんじゃなくて、なんにもなかったことがダメ。

千影の後悔はそういう後悔なんですよ。

つらい。

✔  願望炸裂の15歳 あかり

そんな彼女は製薬会社勤務の同級生 都北君から若返りの薬アイドリームももらいます。

15歳に戻った彼女はひょんなことからトップアイドル 舞堂響プロデュースであかりという偽名でアイドルデビューします。

そして、響に不意打ちキスされたり、響と同じユニットのるーくんと付き合ったり素晴らしすぎる。

(ちなみにこのるーくん、紳士同盟クロスの潮と千里の子供)

最高展開1 全盛期の自分に戻る

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『あの人』も『あの時』もなかったとしても、『若くて今よりもポテンシャルがあった全盛期の自分』みたいなものは誰しもあると思うんですよね。

アラサーともなればなおさら。

あの頃、もっとおしゃれしていれば…

あの頃、あんな風に振る舞っていたら…

あの頃、もっと色んなことに挑戦していたら…

みたいな、その時は気づかなかったけど、大人になってみて後悔することって結構あると思うんですよ。

『全盛期だったのに、子供すぎてそれを使いこなせなかった後悔』みたいな。

『全盛期の自分に戻る』って、それ全部やり直せる最強展開なんだと思います。

最高展開2 アイドルになる

私も今アラサーなんですが、別に今は芸能人になりたいとか全然微塵も思わないんですよ。

現実世界のアイドルとかみてても、アイドルもサラリーマンなのね…みたいな気持ちになったりもして、辛いことも多いんだろうな~とか思うわけです。

でも、『あの頃』は違ったよね。

今のアラサーが15歳だった頃って、女性アイドルはハロプロ全盛期で、ゴマキあやや辻ちゃん加護ちゃんがもうきらっきら燦然と輝いていて、クラスの女の子たちは彼女らの出る番組を録画して何度も見て踊ったりしてて。

もう憧れというか現人神というか、まじで神だったわけです。

『あの頃』の自分にとって、アイドルって一つの夢なんですよね。

選ばれし女の子しかみることも許されない、憧れるだけが精一杯の夢の形なんですよ。


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まさに夢展開!

最高展開3 アイドルと恋

アイドルになったあかりは現役トップアイドル舞堂響と親しくなったり、別のアイドルと付き合ったりします。

響とはまだ恋愛はないですが、彼はかなりあかりに執着しているので、そのうち恋愛展開もあるかと思います。

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あかりのピンチには二人のアイドルが率先して助けてくれるという…。

『全盛期の自分に戻って』、『アイドルになって』そして『アイドルと恋する』!

私が15歳の頃、めっちゃ好きだったアイドルと言えば、山Pとかタッキーとか松潤とか成宮君(アイドルではないが)とかなんですけど、彼らもまた神でした。

私、街で偶然ばったり会うかもしれないとか思って、近所のコンビニに行くだけなのにめっちゃメイクしていったりした時期とかありました。

田舎に住んでたので偶然会う確率とかほぼ0%なのに、毎日その奇跡が起きることを期待してめっちゃおしゃれしてたんですよ。

どんだけ好きなんだという。

そんな彼らに恋したり、恋されたり。

まさに31アイスクリームより甘い夢…。
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まとめ

千影がえぐってあかりが癒す、究極のマッチポンプ作品です。

でもまあ、あかりになりだしてからは千影のほうでも恋愛展開がでてきてます。

アラサーにも夢を与える甘い展開ですね。おもしろいよ。

毎号メロディー買ってるので読み始めたんですが、メロディーレベル高すぎですね。

 

 またエロ同人描いてほしい。