女性専用車両と痴漢と差別について考えた

ちょっと前に千代田線で女性専用車両に男性が乗り込み、トラブルになって電車が遅れたというニュースを見た。電車に乗り込んだ男性の主張では、女性専用車両はあくまでも協力を求めるもので強制ではないし、これは女尊男卑の差別だと主張しているらしい。このニュース以来、なんかちょっといろいろ考えてしまう。

 多くの女性が 痴漢というものの犯罪被害にあっている。最近3人がかりで痴漢なんていう事件も起きてるじゃん。こんなの女の子の気持ちからしたら強姦されかかったみたいな気持ちだと思う。電車ってどんだけ治安が悪いの?ってかんじ。そんな中、痴漢対策として女性専用車両というものは一定の効果があるような気がする。ただ一方で、当然のことながら全ての男性が痴漢を働くわけじゃない。それなのに女性専用車両、=男性が乗れない車両というものを作り出すことが許されるのか?という意見についても確かになあと思う。だが、考えていくうちに、そもそも専用車両以前にあの満員電車ってやつが異常なんじゃないだろうかと思えてきた。自分が乗ったことのあるあたりだと、朝の通勤・通学時間帯の湘南新宿ライン、上野・東京ラインや山手線・京浜東北線らへんの混雑って身体が圧迫されて正直息をするのも苦しいぐらいの混雑ぶりだ。乗ったことないけど他にも京王線とか埼京線とか都心に行く電車はたいがいすごい混んでるんだと思う。赤の他人と体をべったり密着させるようなこともよくある。こんな状況を放置してるから、痴漢が蔓延してるのではないだろうか。女性専用車両どうこう以前に鉄道会社は満員電車を解消すべきなんじゃないだろうか。だって自分たちが提供するサービスの中で犯罪が起きまくってて治安がめっちゃ悪化してるわけじゃん。そんでその原因は治安が保てないくらい人がたくさん乗りまくってることなら、鉄道会社がすべき事ってアルバイトの駅員を雇って車両に無理くり人を詰めてドアを閉めることじゃなくて、一定以上の人が乗ったらそれ以上は人を乗せないようにすることなんじゃないだろうか。痴漢の話じゃないけど 通勤時間帯に子供を連れたお母さんが乗ってくるのありかなしかとかの論争もあるけど、それもそもそも満員電車がいけないんじゃん。お母さんはいつだって電車に乗りたい時に乗る権利はあるし、一方でうっとおしいなって思う人がいるのもわかる。だって満員電車みたいなあんな異常な空間に置かれたら、お互いの権利とか気持ちを思いやるみたいな、そんなことできなくないですか。異常な状況に置かれて本来の問題じゃないとこが問題になってる気がする。

 乗客数を制限すると、乗りたい時間(=通勤・通学の時間)に電車に乗れないっていう人が一定数出てくると思う。通勤ラッシュになるような線って3分に1本とか出てて、これ以上本数増やせない気がするし。でも、それしょうがないんじゃないだろうか。結局、今のシステムってみんなが乗りたい時間に電車に乗るために、そのうちの一部の乗客が犯罪被害者になるけど、それはしょうがないよねっていうシステムなんだと思う。そして女性専用車両っていうのはそういうシステムにしとくことに対する免罪符というかお茶を濁してるみたいなものな気がする。だから女尊男卑っていうよりかは、女性専用車両があることによって男性が受ける不利益(男性全員が犯罪者予備軍扱いとか乗りたい車両に乗れないとか女性専用車両がすいてるとしたら前後の車両が混んでるとか)もまた犯罪被害者同様このシステムの犠牲みたいなもんなんだと思う。みんなが便利だけど犠牲者がでる方法を選ぶか、まんべんなく不便になる人がでるけど犠牲者が少なくなる方法を選ぶかって選択で今は前者を選んでるってことなんだと思う。それやめたらよくない?

 それとちょっと話がずれるけど、鉄道会社って1分違わず時刻表どおりに電車を運転するとか、溢れんばかりの人を押し込んだりとか、そういうことにすごい力を注いでるけど、それよりも人が一定の時間に集中しない仕組みとかを作った方がいいと思う。最も混む時間帯は定期代をちょっと高くするとか、逆にあまり混まない時間帯は定期代をちょっと安くするとか。そしたら定期代を払ってる企業が、フレックスを積極的に使えとか言ったり、そういうシステムが社内にないんだったら導入しようとか検討するんじゃない?通勤・通学の時間帯にサラリーマンが減れば、ちょっとは良くなるんじゃないのかな。どうしても7時台とか8時台とかの電車に乗らなきゃいけない人っていると思うけど、それ以外の人は他の時間の電車を使うようにすればだいぶましになるって気がするよ。